清水焼イメージ【京焼・清水焼の技法】  染 付 (そめつけ)

 

 

(製作技法)
磁器において最も基本となる装飾方法。

京都ではコバルトを主とした化合物を水ないし茶で溶き素焼きの生地に描きます。
和紙に墨汁で描くように、素焼きに重ね描きをせず一筆で絵の具をにじませるように描いていきます。
実際に職人は修行過程で徹底的に墨画に取り組み筆さばきの強弱のつけ方、筆の入れ方、運筆を習得します。

オリジナル陶器・トイレ便器の絵付け



素焼きに描いた線は墨のように黒いです。その上から全体に釉を掛けます。
そうすると一旦描いた線はすべて見えなくなります。

オリジナル陶器・トイレ便器の絵付け

釉薬というのは器自体をコーティングするガラスと同様の成分です。
1300℃前後で本焼き焼成しますと透き通り下層から鮮やかに発色した藍色が現れます。

オリジナル陶器・トイレ便器の絵付け

(鑑賞のポイント①)
若い職人の筆は丁寧です。しかしその筆運びは堅く、線に迷いがあるため伸びやかさにかけます。
熟練した職人のそれはやや荒々しく見える場合もあるが、まるで風景、表情が動き出すように細やかに筆を入れ替え
草木や人物は伸び伸びと躍動感を持ち、風景は奥行きがあり時として一つ一つ構図が変わるなど遊び心がみられ
飽きがきません。

(鑑賞のポイント②)
特に京焼・清水焼の職人の優れたところはあらゆる曲面に対応する画力です。
大きくても小さくても幾何学文様でも山水画でも、その器の細かな曲面に縮尺を合わせ精密機械のごとく筆を運びます。

(京都への磁器生産の伝来)
磁器の染付は中国では青華と呼ばれ日本では先に北部九州にその技法が伝わりました。
京都においては北部九州より遅れること150年、18世紀後半に磁器の焼成に成功しました。
しかし技術だけでなく良質な原材料の調達がはるかに困難で長年の京焼の課題となりました。
京焼の磁器のデザイン、技術は割烹食器の需要の増加とともに絵付け、彩色の技術はもとより、
ロクロ、たたら、打ち込みなどの成形技法を巧みに操りハイレベルな意匠を維持してきました。
昭和になり戦争による混乱の中その組織力を失い疲弊した京焼の窯元は
登り窯から電気窯への変化を逆手に小規模で安定した生産体制を確立しました。